伊東の城ヶ崎海岸にあるニューヨークランプミュージアム&ガーデンに行ってきました。
城ヶ崎海岸は、大室山が約4,000年前に噴火した際の溶岩が浸食されてできた溶岩岩石海岸。火曜サスペンスごっこがしたくなる圧巻の景色だけでなく、スリル満点の門脇吊り橋もあり、観光客に人気のスポットです。
ニューヨークランプミュージアム&ガーデンは、この門脇吊り橋から山道を歩いて約15〜20分のところにあります。(車で移動している人が多かったです。)
入場料は大人1,200円。始めはちょっと高いな。。と思ったものの、期待以上の内容で大満足でした!
門をくぐるとまずは広ーい庭園がお出迎え。段々畑のような傾斜のある敷地にはお花がいっぱい敷き詰められていて、そのバックには海。ここだけでテンションが上がるような空間でした。
その庭園にあるのがランプミュージアム。一見温室に見えるこの建物を入ると、、、
薄暗い室内にランプがいっぱい!テンションがさらに上がりました♪
Contents
Tiffanyランプとは
ニューヨークランプミュージアムという名前ですが、こちらに飾られているのはTiffanyランプ。
Tiffanyと言えば、あの恋人にもらいたいアクセサリーブランドランキングNo.1(?)のあのTiffanyブルーのTiffany&Co.を思い浮かべますよね。
ティファニー親子
そのTiffanyの創業者Charles Louis Tiffanyの息子であるLouis Comfort Tiffanyがこれらの素晴らしいランプを生み出したのです。美的センスは遺伝するものなんですね〜
<父親Charles Louis Tiffany 1812-1902>
(出典:Charles Lewis Tiffany – Wikipedia)
<息子Louis Comfort Tiffany 1848-1933>
(出典:ルイス・カムフォート・ティファニー – Wikipedia)
と言っても、息子さんは始めTiffany&Co.への経営に参加することを拒み、画家を目指します。その後ガラス工芸に目覚め、ブルックリンのガラス製造所で働いた後、父の事業と連携してガラス製造所を設立。後に、独立した自身のガラス工芸スタジオである「ティファニー・スタジオ」設立し、「ティファニー・グラス」も設立します。
さすが美的センスが受け継がれているだけあり、「ティファニー・スタジオ」の作品はNYアールヌーヴォーの代表格として名を馳せるようになりました。
父親のCharles Louis Tiffanyが亡くなってからは、Tiffany&Co.の初のアートディレクターとしてあのNY5番街の本店でアートジュエリーや装飾品の制作を始めます。
アートジュエリーの作品がTiffanyのHPにありました↓
(参照:https://www.tiffany.co.jp/)
アメリカで活躍したアール・ヌーヴォーの芸術家の一人として名前が挙がるだけあって、自然をテーマにしたジュエリーがとても素敵ですね。一ついくらするんだろう、、、
Tiffanyランプとエジソン?
ジュエリーだけでなく、ガラス工芸にも魅了されていた息子さんは、自然な発色のするステンドガラスの制作に力を注ぎ、縁あってエジソンとコラボすることでTiffanyランプが生まれました。エジソンってそうです、あのエジソンですよ!あれ、エジソンってそんな最近だっけ?いや、むしろTiffany親子が活躍してたのがそんな前?と不思議な感覚になりますね。
偉大な2人がコラボしたTiffanyランプは、人々の好みにもドンピシャだったようで、大ヒット!!ただ暗ーい世界恐慌によって人々の心理的にも華やかなTiffanyランプの人気は続かなかったようです。
一度見てみたかったと思うのは息子さんが建てた「ローレルトンホール」。膨大な資産を使って建てた自宅なのですが、なんとその規模72万坪、80部屋!大好きな装飾品をそれらの部屋に埋め尽くしていたんだそう!とても残念なのが、その豪華な自宅も火事で焼失してしまったんだそうです、、建物の一部であるポピーキャピタルはメトロポリタン美術館で見られるようですね↓
(参照:https://www.tiffany.co.jp/)
現在そのTiffanyランプの価値がとても高くなっており、一つ○億円の値段がつくものもあるくらいなのは、亡くなる前にその美しい色合いを出していたステンドガラスのレシピを燃やしてしまったから!レプリカはネット通販でも買えますが、やはり本物は違いますもんね、、
ティファニーミュージアム
そんな貴重なTiffanyランプが沢山集まっているのがこちらのミュージアム!これ欲しい、、!というランプばかりで何時間でも見てられそうでした。
膨大なTiffanyランプのコレクションが見れます!
こちらは上の方が空いてて敢えて電球が見えるようになっているのがおしゃれ!
こちらは蜘蛛の巣でしょうか。自然をモチーフに作られているのも、木のようなフォルムをしているのも素敵ですね。
ティファニーと言えばトンボ。定番のモチーフですね♪
大きなステンドガラスはどこに飾るように作られたのでしょう。こんな家に住んでたらここにこれを飾って、、と妄想がもくもく広がります。藤も定番のモチーフですかね。
こちらの椅子は実際に座って良いとのことでフォトスポットになっていました。こちらの椅子も相当お高いそうなのですが、チラッと聞くとこのミュージアム全体で総額○十億円とのことで、しかも個人の所有とのこと!超大富豪って本当にいるんですねー!
これもとても素敵でした!おっきな家に住んでたら玄関にこれを飾りたい、、!
素敵なランプと家具と海に囲まれたカフェ
展示室を抜けると、アンティーク家具やランプが飾られたカフェが併設されていました!そんな素敵な家具たちを眺めながら、おしゃれな食事やデザートが頂けます。
チーズケーキめちゃめちゃ美味しかったです!
そしてカフェの目の保養は素敵な家具だけでなく外の景色!そう、ここは城ヶ崎海岸なのですぐそこは海の絶景です!
お花畑の中のカフェのすぐ側は海、、
もうここに住みたい!!魔女の宅急便のおばちゃんの家を思い出しました♪
ここに行くためだけに伊東に行ってもいいんじゃないかという程大満足のミュージアムでした!ゆったりとした非日常の時間を過ごせました!
ミュージアム概要
ニューヨークランプミュージアム&ガーデン
◆アクセス:静岡県伊東市富戸841-1
◆営業時間:3月~10月 9:00~17:00(最終16:30)、11月~4月 9:00~16:00(最終15:30)
◆休館日:年中無休