岡本太郎記念館に行ってきました。
岡本太郎といえば太陽の塔。
太陽の塔といえば万博。
万博といえば大阪。
と思いがちですが、岡本太郎記念館は岡本太郎の自宅兼アトリエをそのまま記念館にしたもので、あのおしゃれな表参道にあります!
因みに岡本太郎美術館は川崎にあります。
川崎市岡本太郎美術館
Contents
岡本太郎って誰?
岡本太郎(1911~1996)は、漫画家の父と歌人・小説家との間に川崎で産まれました。
慶応幼稚舎から高校卒業まで慶応と、がっつり慶応ボーイだった岡本太郎は、高校卒業後は東京藝術大学へ進学。
19歳の時には父の取材旅行に同行してパリへ。
パリでピカソの《水差しと果物鉢》に非常に感銘を受け、絶対に超えてやる!と決意。
そのままパリで創作活動に励み、展覧会への出品に精力を注ぎ、29歳にドイツ軍のフランス侵攻により帰国するまでは、非具像芸術やシュルレアリスムの画家との親交を深めました。岡本太郎というとどのジャンルに分類してもしっくりこない気がしますが、シュルレアリスムや具像がベースにあるのは作品を見ても納得感がありますね。
帰国後二科展に出品し受賞するも、すぐに兵役で中国戦線へ行くことになります。
36歳で帰国した後は、前衛芸術運動として「夜の会」を結成し、絵画のみならず、彫刻、陶芸、書道、写真、デザイン等、幅広いジャンルで活躍をしました。
岡本太郎の名言集
岡本太郎と言えば、メディアへの露出も多く、芸術家=天才、奇抜、個性的などいったイメージを浸透させた方でもあるのではないでしょうか。
そんな岡本太郎は、あいだみつをさんのように人の心に刺さるような名言を数々残しています。
人生について色々と迷っている今の私には、ずばずば刺さる言葉たちを一部紹介します↓
「人生はキミ自身が決意し貫くしかない」
「友達に好かれようなどと思わず、友達から孤立してもいいと腹をきめて、自分を貫いていけば、本当の意味でみんなに喜ばれる人間になれる。」
「自分の価値観を持って生きるってことは嫌われても当たり前なんだ。」
「心の底から平気で、出世なんかしなくていいと思っていれば、遠くの方でちぢこまっている犬のようにはみえないんだ。」
「人間の生活は矛盾だらけだ。それに耐え、そのマイナス面をプラスの面に転化してゆくこと。それが創ることなんだね。」
これらの言葉に触れることで、彼自身の考えを理解することもでき、作品の見え方も変わりそうですね!
代表作
《太陽の塔》(1970)
かの有名な太陽の塔です。
1970年の大阪万博のテーマプロデューサーを担当することになった岡本太郎。
万博のテーマは「人類の進歩と調和」で、彼の仕事はそのテーマを展示作品で表現すること。。。
になったはずだったのですが、岡本太郎はそのテーマをまさかの否定をするために太陽の塔を作りました。
太陽の塔については詳しくはまた別記事でご紹介したいと思います!
因に、2016年10月にこの太陽の塔の中に入れる(中がそもそもあったんですね!)内覧会の募集をかけると、約8万人もの応募があり、倍率は160倍だったそうです。確かに中見てみたいですよね!!
(出典:http://www.jtrip.co.jp/magazine_kansai/article/sight/1664/)
因みに中はこんな感じのようです。
http://www.expo70-park.jp/sys/wp-content/uploads/seimei_no_ki_mini.jpg
動画でも見れます↓
www.facebook.com
《明日の神話》(1968-69)
あの渋谷マークシティ内にある大きな絵は一度は見た事があるのではないでしょうか。
現在は渋谷に飾られてますが、本来はメキシコのホテルに飾るための壁画の依頼を受けて作成をしたものだそうです。
骸骨・原発・戦争と過酷な題材でありながらも、それを吹き飛ばすかのような力強さを感じることができる作品ですね。
(出典:明日の神話保全継承機構-『明日の神話』設置マップ-)
《こどもの樹》
渋谷にはもうもう一つ存在感のある野外作品があります。
青山学院大学のすぐ目の前にあるこどもの城のエントランスに飾られているあのインパクトのある作品も岡本太郎の作品です。
こどもの個性の大切さが感じられる作品ですね。
(出典:こどもの城「こどもの樹」)
おまけ:これも岡本太郎?
近鉄バッファローズの牛も岡本太郎作だそうです。
本当に幅広く活躍していることが分かりますね。
(出典:OSAKA KINTETSU BUFFALOES – OSAKA KINTETSU BUFFALOES)
カフェ
記念館にはカフェも併設されていて、より岡本太郎ワールドに浸りたかったらカフェでゆったりしながら庭のオブジェたちを鑑賞するのはいかがでしょうか。
https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130602/13004685/
施設案内
・住所:東京都港区南青山6-1-19
・交通案内:銀座線・千代田線・半蔵門線 表参道駅より徒歩8分
・開館時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
・休館日:火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/4)及び保守点検日
・観覧料:一般 ¥620 小学生¥310